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農業・環境バックナンバー

2007年07月10日

ビオトープのお奨め

ゲンゴロウやミズスマシがいなくなって久しいが私は6年ほど前からビオトープを作り アヤメを植えて金ブナを飼っています。
元々水田は壮大なビオトープでした。水田は食糧や経済的な役割のほかに国土保全の機能を持っているのです。例えば保水効果、地下水の保水と地盤沈下の防止、土壌流出の防止、水質の浄化、気温の調節などです。日本の水田は6O億トン~9O億トン以上の貯水可能容量があり正に水田は天然のダムなのです。建設されたダムはその消却と能力低下を考えると平均寿命5O年、これに対して水田は水田として利用されればその能力は 永遠なのです。
この公益的機能を農林省は1980年に全国の水田効果は年間にして36兆62OO億円と試算しています。日本国土は大半が山間地、地形が急で厳しく川は短く浸食も激しく土砂の流出が多く山、森、水田、川、海とバランスがとれた水系がなければ国土も人命も 失うことになります。
また水田の風景は私達の心をいやし子供達の情操を育み憩いの場として欠かすことはできません。経済効果以上に国の健康的存在につながるものだと私は思っています。
私のビオトープには沢山の蛙が遊んでいます。水田もまた水性の小動物の生息する場所でもあります。健康な環境だからこそ生息するのです。ちなみに蛙の寿命は6年から10年位といわれています。蛙の鳴き声を聞いていると誰が言ったか「雄がえる」が「出てござれ、出てござれ」と鳴く。すると「雌がえる」が「裸でか、裸でか」と答える。実に愉快ではありませんか。蛙の声は平和なあかしなのです。如何ですか、皆さんもビオトープを作って楽しみませんか。

■写真は私の水田の脇にあるビオトープ(小さい池)です。 %E5%A0%80%E3%80%80%E5%85%AD%E5%B9%B3%E3%81%AE%E3%81%8A%E6%95%A3%E6%AD%A9%E5%86%99%E7%9C%9F%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%90%EF%BC%93%20009.%E3%81%82%E3%82%84%E3%82%81%E3%81%A8%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%97%EF%BC%92.jpg

2007年07月18日

信州の杏は昔から生産量も品質も日本一

六月から七月にかけてこの梅雨の季節はご存じ杏子の季節、更埴市森、松代町東条、そのほか長野県は杏子が沢山栽培されていて人気の果物だ。信州の杏は昔から生産量も品質も日本一。杏子農家の中には杏の枝の燃えた灰を上薬にして焼き物を焼いている人もいる。白っぽい焼き物が味わい深い。いかにも杏子のふるさとというところだ。
杏子は熟してくると実が割れて種が自然に取れて甘くてうまい。JAの販売所では益々訪れる人々が多くなって何十キログラムも買い占めていく人もいる。先日松代町東条の杏子栽培40年の小野益一さんのところを訪ねた。この松代町東条も杏子の名産地で知られている。ここは乾燥する傾斜地で南西に面して日当たりも良く霜の害が少なく立地時用件は最高だ。杏子以外の果物も大変うまい。元々杏子は比較的寒さに強く松代藩が杏子の栽培を奨励してきたこともあってこの周りは特に生産量が多いのだ。ただここでも老齢化の波は避けられず生産を止めていく杏子農家が多いという。私の行った時も隣の畑の太い杏子の木が切り倒されていた。
余談になるが農林業センサスによるとこうして農家を離れていく人は5年で8%以上減っていく、現在の農家戸数が132、000世帯あまり。長野県に限っていうと10軒の食事を1.7軒でまかなっていると同じなのだ。ちなみに長野県の自給率は52パーセントだ。
さて杏子は原産地は中国の山間地、紀元前4世紀頃には既に食用として食べられ、また漢方として用いられていた。杏子の種は「杏仁」きょうにん・といって風からぜんそく鼻炎の治療まで幅広く使われている。日本に何時頃渡来したかは定かではないが平安時代に「カラモモ」という名前で栽培していたという記述もある。杏子は食物繊維とカリウムが多く暑気払いには最適だ。またカロテノイドを含んでいるので発ガンの防止や老化の防止、免疫機能強化に効果が大きい。活性酸素の除去にも機能は大きい。
■写真は薬用にもなる命の実、千曲市杜のアンズ。
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2007年07月22日

草を刈ることは大切な農業技術  畦草を大切に

田舎の田園風景は絵画の中にはいる様でのどかで心が安らぐ。
昔は農家の仕事は忙しくて何の仕事をするにも早いほうがよいとされていた。「早飯、早がけ、早糞」が美徳とされていた。早いと言えば現代はコンピューターの時代、便利になったが決して楽にはなっていない。人間は機械の様に進化できないから技術革新にはなかなか追いつけない。かえって機械に使われている有り様だ。
さて周りを見渡せばもうじき穂が出そうな水田が見える。畑の夏野菜も沢山収穫できている。うれしい季節になった。ことわざに「使わぬ刃物は直ぐさびる」とか「動けば氷る間も無し水車」などと、例え忙しくてもさぼるとかえって体を壊したり鈍ったりするよ…と言うのがある。やはり子供を育てると同じで土や作物と一緒に絶えず農家はがんばっているのだ。「寝るの嬉しさ起きるの辛さ、起きてつとめは尚辛い」今日も頑張る農家の方々に敬礼。
あちこちで田んぼの畔草を刈る風景がよく見られるが今は便利な草刈り機がある。昔に比べると大変楽になり作業も早くなった。以前は農家の人々は家畜に餌を与える為に手鎌一丁で畦草刈の仕事をしたものだ。この時の鎌の扱い技術が大変重要だった。鎌を研ぐ、刃がついたか、次には草の刈り方が大切、つまり草刈りも立派な農業技術だった。私のオヤジなどもそうであったが刈った後はきれいな幾何学模様が残っていた。農家の人達は家畜の為には毒草を避けて刈った。また可憐な「野アザミ」や「ワレモコウ」などはそのまま残しておいた。優しい農家の人々によって在来の植物は手釜の先で保護されていた。
ところがこれらの日本の在来の植物は機械で草を刈りはじめてからその殆どが無くなってしまった。やはり機械刈りでは手鎌の優しさがないのだ。そして多くの農家の人々はこの事にまだ気づいていない。便利になれば必ず代わりに何かを失っているのだ。
■こんな畦(あぜ)が少なくなってしまった
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2007年07月25日

大いに問題有り、クローン牛肉の商品化

梅雨が明けたのか良くわからぬが暑い、暑気払いとしゃれ込みたい。生ビールと焼き肉は如何。焼き肉は美味いがこんな報告を聞けばちょっと尻込みしてしまう。  
さて厚生労働省の研究チームが1999年度から国内外の体細胞クローン牛の生育状況や死亡率、繁殖機能など調査し2OO3年5月11日迄に食品として「安全性が高い」と、食品安全委員会に安全性評価を諮問した。しかしクローンは死亡率が高いなどの不安定要素もあるので慎重な配慮が必要とも付記してあった。これを受けた農水省は研究報告で安全性が確認されたとして早速消費者や畜産流通関係者の意見を聞き、牛肉の出荷など今後の対応を決めると発表した。あれから5年、話はどうなっているのか。今ではそれらの牛も出荷されているかもしれない。 
おーい、大丈夫かーい。ちょっとこんな牛肉は食べられんと思うぞ。そもそもクローン牛は牛の皮膚や筋肉から同じ牛を作り出す技術で1998年に世界で初めて日本で誕生した。これは英国の体細胞クローン羊「ドリー」が誕生して2年後のことだ。この技術は皮膚や筋肉から同じ牛を無限に作り出す事が出来て家畜の改良には有効な手段とされている。また生産性や品質の向上という効果も予想できる。また乳量が多く肉質がよいものが多数生産できる。現状では乳や肉を売っても採算性は低いが優秀な雄の種牛が出来れば高い種付け料金も緩和できて大いに貢献できる。そのほかに医療や希少動物の保護再生の手段としても有効だ…とそれまで期待を持って論じられてきた。 
しかしここからが大切だ。日本での体細胞クローン牛は2003年2月現在40の試験機関で336頭生まれているが、死産や病気で早死にするものが5割と以上に高いことをあまり公表していない。
卵子から核を抜き取って、コピーしたい牛の体細胞を入れる「受精卵クローン技術」というのがある。受精後発生初期の胚(精子と卵子が受精した受精卵)が、その後細胞分裂を続けていく初期の段階の細胞を用いる方法で、この場合細胞は分化して目や皮膚などが出来る。正常なクローン牛を誕生させるにはこの分化した細胞の総ての遺伝子がどんな役割の細胞にでも代われるということ(つまり正常な細胞になること)が最も大切なのだ。ところが現在の段階ではこの技術がまだ確立されておらず余りにも死産が多いのだ。 
まだ問題がある。体細胞クローン牛は通常の2倍近い体重(アメリカでは2003年4月1日にクローン技術で生まれた絶滅危惧種のジャワ野牛が通常の1.6倍もの体重があり自力で立ち上がることが出来ず安楽死させられた…)で生まれてくる場合が多く、この原因も解ってはいない。またうまく生まれても老化が早いことや寿命が短いこと、病気に弱いことなど問題が多発しておりこの原因も現在分かっていないし、余りにも問題が多すぎるのだ。 
一時話題をさらったイギリスのクローン羊「ドリー」も、肺に進行性の病気をかかえて6才で安楽死させられている。ドリーには他にも以前から関節炎などの老化現象もでていたという。欧米では倫理的な反発が強く、すべてに強引なアメリカでさえも現在は体細胞クローンの家畜が食品や飼料として流通しない様に、厳しい措置をとっているのだ。まだこんな状況なのに我が日本では商品として流通させようということは性急すぎないか、いやもう商品として動いているかもしれない。我々消費者としては納得できる筈がないではないか。 
将来のクローン技術の可能性には希望を持ちたいが反面、実験室で動物を作り出して食べるなどと、考えるとやはり気味が悪いと思うのは私だけか。日本では新しい技術がでてくると大きく報道されるが、失敗したり成果がおもわしくないとほとんど情報は閉ざされる。クローンに関する総ての情報が公開されないと消費者が安心ということにはならないと思う。如何に諸君! 
■モーすこしまってほしいのだが %E7%89%9B%EF%BC%91.jpg

2007年08月15日

暑い夏は美味しい物がいっぱい

今日はお盆の十五日、毎日暑いと入っては天を仰いでいますが、これが冬になれば今度は毎日寒いといって愚痴をこぼす、しょうがないのが人間なのです。
暑い夏は良いこともあるのです。露地物のあらゆる野菜や果物が豊富に取れる時なのです。昔の人々は初めて農産物が取れるとまず神仏に供えて収穫を感謝したといいます。野良に働く人々は「初物を食べると75日長生きをする」と味わっていただいたものでした。野菜や果物には旬というものがあります。現代は世の中の進歩につれて生産の技術も向上し季節をずらして生産できる様になっていますが、この暑い時期に取れる路地物の果菜類はさすがに旬の香りが強く甘みも強く季節はずれのものとは全然違います。昔の農家は自然に従い決して無理をした生産はしませんでした。例えば西瓜にはそれなりの許容限度というのがある。もっと分かりやすく言えば、一本の苗から幾つ収穫したら本来の美しい西瓜がいただけるかということを知って栽培すれば美味しい物が頂けるのです。
青果物にはこの様に最も美味しくて香りが素晴らしい収穫の時が必ずあって、そのバランスが狂うとおかしな物しか穫れないということになります。また野菜達は自分のことを知っているのです。青果物にはその身にそなわった自然の力を見ることが出来きます。例えば自分の身を守る毒を持っていたり渋かったり酸っぱかったり外からの破壊的な攻撃から自分を守る、いわば自然な治癒力も備えているのです。
人類は自分達の口に入れるために沢山の品種改良をしました。そのことは別に考えるとして植物の基本を知っていれば青果物の旬を見極めて美味しい物がいただけるという訳です。昔の農家はそうやって幾つもの野菜作っていました。だからお百姓(沢山ものを作る人々)といったのです。
■美味しいトウモロコシ、大好きです。長野県では伊那市が大規模に生産しています  
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2007年08月16日

 水への意識 1

お盆16日、送りお盆です。お墓に供え物をして先祖の供養をしてきました。 夏が暑いのはあたりまえですが最近はぼーっとしている時が多くて考えがまとまりませんね。私は子どもの頃から暑いのは結構好きなんだけど今年は病気をしたこともあってちょっと辛いね。でも特に若い者達はしっかり夏の肌を鍛えて秋に備えて下さい。
さて夏場になるとやはり恋しいのが水、今日も畑に水をくれました。ポンプを使用して入れましたが幾ら入れてもしみ込んでしまって、如何に今年は焼けているか感じました。それにしてもかつては私達の周りにあった川はどこも美しかったものです。子供連は素潜りをして魚を捕ったりトマトを冷やして食べたり入道雲の下で子供の水遊びを謳歌したものでした。
我が信濃の国には日本の源流の8割があると言われています。信濃の国は見渡せば断然トップの山国ですがこの日本の森林の4割が(1千万ヘクタール)針葉樹林なのですね。何が問題って針葉樹は落ちた葉が腐食しにくいので腐葉土が出来にくいのです。雨となって降ってくる水達は落ちた広葉樹の何層にもなった腐葉土を通って、あるものは蓄積されあるものは浄化されてミネラルをたっぷり含み沢に流れ出てくる。これが我々の使用する上水になったり田畑を潤してくれる命の水になるのです。
しかし山に木が植わっていれば何でも良いと考えるのは間違いで、森の果たす役割を考えるとそこに植わっている木々の種類が大切になるのです。広葉樹林が良いのです。森林は保水機能を持ち崖崩れを防ぎ大気を浄化して我々に安らぎを与え生きた水を提供してくれます。水田も天然のダムですから水を保ち大きな自然被害から守ってくれているのです。これらをを考え合わせると母なる大地とはよく言ったものですね。

■ラフテングを楽しむ若者達 
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2007年08月17日

水への意識 2 地域への参加

今朝は朝から雲が多いぞ。いよいよ気温も下がるかな。昨日から水の話しをしています。
ここに24万キロという数字があります。何の数字かと言うと日本中に張り巡らされた水田用水路の総延長です。これは地球を34往復する距離です。全国にある網の目の様な水路が実は日本の豊かな食料を生み出しているといっても過言ではないのです。しかしこれを支えるのは大変な事です。農家は昔から川や水路を必死守ってきました。台風、豪雨、豪雪、洪水、土砂崩れ、そのたびに用水路は寸断されたり、埋まったり…その度に補修をしたりして維持管理してきました。
ある試算によると農家の負担は10アール(1反歩)あたり2800円を毎年出費していることになるといいます。このことは一般には余り知られていませんが大変な負担なのです。良くテレビ討論の中で有識者と言われている人々が田舎に税金をつぎ込みすぎるとか、非農家は水路の管理は必要ないとか冷たい事を言っていますが、その非農家が生活雑排水を川に流して汚しその水を水田に使用したり、また上水道の水源にしているのです。何と浅はかな論調かと情けなくなります。
最近は農家も段々年を取りおまけに農業従事者が減って水路の管理が段々辛くなってきています。そこで水路を多面的に活用してその地域や住民の共有財産にして住民みんなで管理したらどうか…そんな話も出てきました。喜ばしいことです。
しかし先ほどの有識者のように「モズの銭勘定」という言葉があって、これは飲み食いした後は勘定は他人払い…という無責任なリスクを背負わない人が増えてきました。これらの人々には共有財産に銭を使う…なんて所詮「モズの銭勘定」でしかないのですね。介護をみんなで…そんな呼び掛けも聞きますが農地も水路もみんなで責任を負担をし合わなければいけない…そんな時代がきていることを私達は考えるべきです。自分一人だけで生きているような顔をしている「自己虫」が多くなったことは実に悲しいことですね。地域に交わらない、リスクも払わない…、しかし消防や水路など地域に世話になる権利だけは主張する人々。ここにも亡国の芽があるのです。

■水は私達の宝です
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2007年09月21日

地球の形が変わる

9/21、32℃、この時節まだ夏です。やはり異常気象でしょう。
さて先日の古舘伊知郎のテレビでシベリアの永久凍土が解けてマンモスの骨が出てきている…その骨を売って莫大な利益を得ている…と報道されていました。映像では永久凍土が解けて水が流れている様子が撮されていました。今問題提起されている地球温暖化が大きく影響しているのですね。
話しによると人間活動の拡大により二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素などの温室効果ガスの大気中の濃度が増加し、地表面の温度が21世紀末までに地球全体の平均気温が1.4~5.8℃上昇するというのです。 今まで太陽から届く日射エネルギーの7割は、大気と地表面に吸収されて熱に変わりますが地表面から放射された赤外線の一部は大気中の温室効果ガスに吸収され、地表を適度な温度に保ってきたのです。しかし様々な人間活動によりこれまでのバランスを越えて赤外線が吸収され過ぎて、その結果、地表の温度が上昇しているというのです。
ピーターソン国際経済研究所は地球温暖化によりインドの農業生産は40パーセント減少すると発表しました。調査に当たったベテラン気候エコノミスト、ウィリアム・クラインは同報告書の中で、「温室ガスの排出削減を行わなければ、世界の農業生産は深刻な影響を受け、中でも貧しい国々が最大の被害を蒙る。農業に対する気候変動の悪影響は2080年代までに3-16%減少しその後は更なる温暖化で状況は一層悪化すると発表しました。
今世紀半ばには中国を抜いて世界の人口最多国になるといわれるインドの場合、29-38%の食糧生産減が予測されており、問題はより深刻なのです。また内戦で疲弊しているスーダンでは56%、セネガルでは52%の減少が見込まれるといいます。中国も南部および中央部での危険は高く更に米国では最悪の場合は6%の減少になると予測されています。
米国立大気研究センターとワシントン大などの研究グループが過去のデータをもとに分析した結果、今後10年間で、北極の氷の範囲は600万平方キロメートルから約3分の1の200万平方キロメートルにまで縮小し、2040年夏には、現在厚い氷に覆われているグリーンランドやカナダの北部沿岸に氷がわずかに残るだけになってしまうという試算が出ています。
日本はまだこの程度の異常気象ですがこの先地球の形が変わるくらいの天変地異の前ぶれかと思うとぞっとしますね。

■折角眠っていたマンモスを起こしてしまった
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2008年02月02日

中国の毒餃子事件は日本の食糧政策の失政を露呈させた

2/2今朝も寒かった。こだつに当たりながらテレビに見入る家族達も今回の毒餃子については真剣に見ている。なにせ昨日まで目の前にあった冷凍食品の中に毒が入っていたのだからぞっとする。
さてその中国の毒餃子事件の被害が益々広がってきた。 3日前に判明した中国製毒ギョーザによる中毒で、被害に遭った千葉市の無職女性(36)宅で回収されたギョーザから検出された有機リン酸系殺虫剤「メタミドホス」が、基準の100~400倍の130ppmと極めて高濃度だったことが1日分かった。被害は1日までに39都道府県の1117人に上り、拡大している。
厚生労働省によると、毎日摂取しても人体に影響がないとされる残留メタミドホスの検疫基準値は、キャベツで1・0ppm、ニラで0・3ppm程度だが今回ギョーザから検出されたメタミドホスは、キャベツの100倍、ニラの430倍に当たる。関係機関は「残留農薬としては考えにくい数字」と驚いており、製造や流通などの過程で混入した可能性があると言っている。
一方、兵庫県高砂市の被害者3人が食べたギョーザのパッケージに、側面に縦1ミリ、横3ミリの裂けたような穴が一つ開いていたことがわかった。またギョーザを載せるプラスチックトレーの側面にも1ミリほどの穴があり、2つの穴は位置がほぼ一致していた。同県警は「外側から内部に向け刺された跡とみられる。故意か過失か、その際に毒物が混入されたかは分からない」としているが、我々素人から見ても製造過程では混入が考えにくくやはり何者かが意図的に刺したのではないかと思える。
ではかつてのサリン事件のようなテロか、だとしたら怖い。関係機関は原因、経過をハッキリ究明しないと今後中国との外交問題に発展しかねないし、加工食糧全体のイメージダウンになり生活や経済全体に及ぼす影響は計り知れない。
私はかねてから日本の食糧は国内で賄うべきと思ってきた。事実食糧のカロリーベース自給率は39パーセントに落ち込みこのままだと我々は早晩食糧不足に直面する恐れがある。しかし現実には国内で穫れる基礎野菜まで他の国から買っている、日本は既にそこまで落ちているのだ。外国産冷凍食品が日本の消費の六割を占めて輸入されているということはそういうことだ。
五代徳川の「生類哀れみの令」に匹敵するほどの悪政策「減反政策」で優良な土地を荒廃させてまで国内の食糧生産を抑制してきた裏には、米国の食糧戦略の影が見え隠れしている。これら外圧に振り回され続けてきた弱い日本政府の、貧しい農業食糧政策に改めて大きく警鐘を鳴らしたい。国内の食糧は自分たちで作る、これが国家形成の礎であり大原則であろう。我々もよくよく政府を見ていかないとこのままでは国が亡びる、そんな不安にかられる。

■検査をしている横浜市衛生研究所の職員達

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