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元時津風の逮捕はトカゲのしっぽ切りか

2/8、あいかわらず世間は寒い。気候も寒いが心も寒い。今朝はマイナス9度だった。
遂に逮捕になった。大相撲時津風部屋の序ノ口力士、時太山(当時17、本名斉藤俊さん)が昨年6月に急死した問題で、愛知県警捜査1課と犬山署は7日、制裁目的の暴行などで死亡させた傷害致死罪で、先代時津風親方の山本順一容疑者(57=元小結双津竜)と兄弟子3人を午後7時59分逮捕した。
捜査1課長によると、昨年6月25日昼に愛知県犬山市の部屋宿舎から逃げ出した斉藤さんを兄弟子たちが連れ戻し、親方が額をビール瓶で殴打。斉藤さんは約20分てっぽう柱にひもで縛られるなど木の棒まで使った暴行は午後10時ごろまで続けられた。翌26日は午前11時から兄弟子数人で囲み、通常5分程度のぶつかりげいこを30分以上続けた。数十発の張り手や蹴りに、この日は金属バットでの暴行も加わった。無抵抗で耐える斉藤さんは多数の皮下出血やあばら骨を折るなどした。同県警では30分に及ぶぶつかりげいこが異常であると判断。2日間にわたる暴行が斉藤さんを死に至らしめたと結論付けた。
これまでの調べに対し、山本容疑者はビール瓶で殴ったことは認めたものの「暴行の指示はしていない」と主張。だが同課長は「相撲の世界は親方が絶対的な存在。親方の指示なしにはありえなかった」と、山本容疑者を厳しく非難した。力士の死亡例は平成以降でも12件あり、けいこで倒れた力士は稽古の前後も含めて斉藤さんで5人目。しかし、国技たる相撲のけいこ場は「聖域」とみなされ、これまで捜査機関が本格的に問題を調べることはなく逮捕状が取られたのも今回が初めてだ。
それにしても悪の構造は何時の時代も何も変わっていない。親方が絶大な威力を背景に部屋を支配している実態。「ビール瓶で殴ったことは黙っていろ」「金属バットのことは言うな」。集めた弟子を前に山本容疑者が口裏合わせを指図し始めたのは斉藤さんが死亡した2日後の昨年6月28日。この日、斉藤さんの遺族の依頼で遺体の解剖が行われていた。愛知県警の事情聴取が始まると、聴取から戻った弟子に何を話したか報告させた上、斉藤さん死亡の経緯についてつじつまが合う説明ができるよう、ほかの弟子にこと細かに指示している。本場所を前にしたけいこはそっちのけの“隠ぺい工作”が連日繰り返されたのだ。しかし心ある弟子の“告発”がきっかけで一転し殺人犯罪が露呈した。
思うに悪逆非道の世界は江戸時代の悪代官と何も変わっていない。立場の低いものが闇から闇にほおむり去られる。この事件は今日の日本社会の、あらゆる業界にあり得る歪んだ姿であり象徴的とも言える。巨大な既得利権の影に人間の正義と優しい心は潰され弱いものは抹殺される。こうしている間にも闇に消される者達が後を絶たない。どう見てもこの様な事件は国の恥であり潤いの無くなった日本国の実態なのだ。気分の悪い寒い話しだ。

■逮捕された元時津風親方

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2008年02月08日 11:08に投稿されたエントリーのページです。

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