中国の毒餃子事件は日本の食糧政策の失政を露呈させた
さてその中国の毒餃子事件の被害が益々広がってきた。 3日前に判明した中国製毒ギョーザによる中毒で、被害に遭った千葉市の無職女性(36)宅で回収されたギョーザから検出された有機リン酸系殺虫剤「メタミドホス」が、基準の100~400倍の130ppmと極めて高濃度だったことが1日分かった。被害は1日までに39都道府県の1117人に上り、拡大している。
厚生労働省によると、毎日摂取しても人体に影響がないとされる残留メタミドホスの検疫基準値は、キャベツで1・0ppm、ニラで0・3ppm程度だが今回ギョーザから検出されたメタミドホスは、キャベツの100倍、ニラの430倍に当たる。関係機関は「残留農薬としては考えにくい数字」と驚いており、製造や流通などの過程で混入した可能性があると言っている。
一方、兵庫県高砂市の被害者3人が食べたギョーザのパッケージに、側面に縦1ミリ、横3ミリの裂けたような穴が一つ開いていたことがわかった。またギョーザを載せるプラスチックトレーの側面にも1ミリほどの穴があり、2つの穴は位置がほぼ一致していた。同県警は「外側から内部に向け刺された跡とみられる。故意か過失か、その際に毒物が混入されたかは分からない」としているが、我々素人から見ても製造過程では混入が考えにくくやはり何者かが意図的に刺したのではないかと思える。
ではかつてのサリン事件のようなテロか、だとしたら怖い。関係機関は原因、経過をハッキリ究明しないと今後中国との外交問題に発展しかねないし、加工食糧全体のイメージダウンになり生活や経済全体に及ぼす影響は計り知れない。
私はかねてから日本の食糧は国内で賄うべきと思ってきた。事実食糧のカロリーベース自給率は39パーセントに落ち込みこのままだと我々は早晩食糧不足に直面する恐れがある。しかし現実には国内で穫れる基礎野菜まで他の国から買っている、日本は既にそこまで落ちているのだ。外国産冷凍食品が日本の消費の六割を占めて輸入されているということはそういうことだ。
五代徳川の「生類哀れみの令」に匹敵するほどの悪政策「減反政策」で優良な土地を荒廃させてまで国内の食糧生産を抑制してきた裏には、米国の食糧戦略の影が見え隠れしている。これら外圧に振り回され続けてきた弱い日本政府の、貧しい農業食糧政策に改めて大きく警鐘を鳴らしたい。国内の食糧は自分たちで作る、これが国家形成の礎であり大原則であろう。我々もよくよく政府を見ていかないとこのままでは国が亡びる、そんな不安にかられる。
■検査をしている横浜市衛生研究所の職員達。