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食糧自給率を考える その4

お盆の14日、まだ一週間は暑いままだといいます。つらいですねぇ。この相変わらず暑い中を久しぶりに隣村のかみさんの両親を訪ねました。八十五才でまだまだ元気です。父は長年農業関連調査をしてきた人で1970年(37年前)からの新規の開田禁止、政府米買入限度の設定と自主流通米制度の導入、一定の転作面積の配分を柱とした米の生産調整(減反政策)を調べてきた人です。生ビールで乾杯しながら農業の昔話を聞かせてもらいました。さて食糧の自給率を考えてきましたが今日は一応最終回です。
1988年(昭和63年)この年はエイズ問題が大きく浮上して大政治問題化した年でしたが…この年の牛肉の輸入自由化は日本の家庭の肉の消費量をそれまでの3倍に高めたのです。1977年にアメリカの上院でマクガバン報告というものが栄養問題特別委員会に提出されて、食肉中心のアメリカの食事は成人病になるから野菜や果物などを中心にした食生活に切り替えるべきであると提言し、やがてその後の10年間で全米で年間1人当たりの肉の消費が10キロも減りました。率にして25%、そしてその余った肉の輸出の矛先が何と日本だったのです。(残飯の処理係みたいなものか)。
以来増えに増えて2001年で1人当たり1年間で28キロと1965年の3倍に膨れ上がりました。やがて健康だった穀物民族の日本人にも生活習慣病(成人病)が大きくはびこることになりました。私達はもともと肉を食べる民族ではないのです。時代の便利さとグルメを求める風潮と共に今度は日本人が肉のカロリーを消化できなくなりかくして今日の様に一億総半健康人社会が現出したのでした。
日本の政府は畜産などを含む日本の農家を守っていません。例えば今の農業政策の現況を見るに政府の大型農家への補助金強化、小規模弱小農家への補助金カット、農地の集団化を図り国際競争力を付ける…などと、半信半疑の農家を煽り机上の空論で日本農業を脅かして居ます。その前に農業の根本の部分で何かを見落としているようです。今や日本の農家は疲弊し農林業センサスによれば5年もすると離農する農家が全体の一割も出て居るのです。政府は国土を支えてきた日本農業の根本を見失っています。食糧、環境、国土保全、健康、情操教育などみんな包含した国家の礎たる農業を守れない、こんな事がいつまで続くのでしょうか。例えば減反政策を止めて必要な作物の生産をすれば少なくても何かの自給率は上がりましょう。私も小さな農業者ですがその位のことは解ります。何故この簡単なことが出来ないのでしようか…。十分語り尽くせませんでしたが、ひとまず終わりにします。

■農家の丹精込めて育てた美味しい梨  
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2007年08月14日 15:33に投稿されたエントリーのページです。

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