« 2007年07月 | メイン | 2007年09月 »

2007年08月 バックナンバー

2007年08月04日

安倍晋三内閣の壊れた日

私が7月の後半から夏風邪を引いて38度ちょっとの熱でふらふらしている間に参議院選挙(7/29)が行われました。そして大方の下馬評の如く見事に安倍政権に不信任が突きつけられました。もともと誰が見たってお粗末な内閣でしたから信任してくれと言っても国民の多くはこの政府には未来は託せないと思ってましたが、さすがの結果でした。しかし国の将来を論じる前に年金問題や絆創膏、閣僚の不謹慎な発言や政治資金の不明瞭な流れなどなど詰まらぬ話で自滅したって感じだったね。
選挙はいろいろなどラマを作ってくれますが今回は見ていて可愛そうな場面もありました。東京の丸川珠代さんは新人で頑張っていましたが3年前に海外勤務から帰国した折に手続きを怠り今年4月まで転入届を出していなかったことがわかり、投票権が消滅した状態でした。そりゃ有権者に対して心象は良くありませんでしたが日本国籍があるので立候補は問題なかったのです。彼女は反省して詫びながら泣き泣き運動していました。けなげでしたね。こんな時、同志の自民党の現職経済産業副大臣の保坂三蔵氏がどう助けるかと思ったら「そんなことはかまっていられない、自分のことで手いっぱいだ…」と冷たい仕打ちでした。
結果は泣きながら戦った丸川さんが勝ちました。冷たくつっぱねた保坂氏は落ちました。さすが東京の有権者は情けも涙もある大岡越前守忠相の如き粋な裁き、実に嬉しかったねぇ。それに川田龍平氏も勝たせました。東京の人々の見事な江戸っ子ぶりでした。
私はまだふらふらしています。夏風邪にご用心ですぞ。
■良かったね、丸川さん

%E4%B8%B8%E5%B7%9D%E7%8F%A0%E4%BB%A3%E6%B0%8F%E3%80%80%EF%BC%AF%EF%BC%AB%EF%BC%AF%EF%BC%AB.jpg

2007年08月05日

納豆の効能の凄さに納得 その①

最近はぐーんと物覚えが悪くなって…なんてお年をとってくると挨拶代わりにこんな言葉が出てくるが納豆がよく効くそうだね。これはお医者さんも言っている。卵、のり、ネギを入れてご飯に乗せて頂く。つまり納豆定食は最高の食べ合わせなのだ。納豆には脳を活性化するレシチンが大量に含まれてまたネギに含まれる「塩化アリル」がビタミンB1のはたらきを強めてくれ、海苔はカルシュウムとして骨に作用しイライラをふせぐ効果が大きい。こういう食事をしていくと人間はそんなに老化しないそうだ。
よく雪国の人々は納豆を沢山頂いて消化酵素を増やし良質の蛋白質を取り基礎体力をつけていると言われているが納豆に含まれるキナーゼ(酵素)は脂肪分を取りすぎたときに起きる血栓の原因などを溶かしてくれる事とがわかっている。体脂肪を早く燃焼させて血管の老化を防ぎ骨そしょう症なども防ぐ効果も確認されている。凄いね。百グラム中に蛋白質、脂肪、ビタミンB2などは豆腐や味噌よりも遙かに多く特に納豆のネバネバの中には蛋白質やでんぷん脂肪を分解する酵素が18種類も入っていて他の食品も一緒に消化してくれる。これにより血液の酸性化を防ぎ肝臓の解毒効果を高め血圧を下げ動脈硬化や心臓病予防の効果は大変大きいのだ。
納豆は日本固有のスローフードのひとつで植物性であるので欧米のチーズよりも優れているのだ。これはぜひ食べねばなるまい。次回にもっと凄い納豆の話をしよう。
■昔奥州平泉の義経討伐に出兵した源氏の兵の携帯していた豆が発酵して納豆が発見されたという 
%E7%B4%8D%E8%B1%86%EF%BC%91.jpg

2007年08月06日

納豆の可能性の凄さにびっくり②

今日も暑いぞ。
さて納豆には健康機能の他にもっとすごいことが隠されていた。今から5年ほど前に新聞に発表されたが、それは「糸引き納豆」と言うが如く納豆のネバネバの糸の成分を利用して高性能の吸収性樹脂 (つまり水を大量に含むことが出来るもの)の開発に成功したのだ。成功したのは九州大学農学部准教授、原 敏夫先生で、「環境」と「食糧」をキーワードに、発酵微生物と人類の共生システムの開発を考えている農学博士である。
現在沢山の吸収性樹脂を利用した商品が巷に沢山売られるようになったが、水を含んだゲル状のもの、例えばコンニャクとかゼリーなどは紙おむつや女性生理用品などに利用されているが、実はその吸収力には限りがあるのだ。ところが納豆の糸の成分を利用した高性能の吸収性樹脂というもの簡単にいうと、ポリグルタミンサンという納豆の糸の成分を特殊な方法で処理をすると網目状に結合した水を蓄える物質が出来き、たった一グラムの納豆のねばねばが3~5リットルの水を蓄えるというから凄い。しかも強い日光を浴びても蒸発せずに保湿維持が出来る。だから仮に砂漠にこれらの樹脂を一面に引いて種をまけば緑の故郷に帰すことも出来るし木も森も草原も野菜も果物も生産できる訳だから破壊される前の昔の緑の地球に復活してくるし世界の飢餓も無くなると思うと実に嬉しくなる。
そしてまたこの樹脂は自然環境の中でやがて微生物に分解されて水と炭酸ガスになり地にかえるという無公害な優れものだ。世界の至る所の砂漠化したところには特にこの研究成果は必ず救世主になってくれるものと期待している。人間の健康にも地球の健康にもつながる納豆の可能性は実にすごいのだ。
■納豆クイーンです
%E7%B4%8D%E8%B1%86%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%B3.jpg

2007年08月11日

食糧自給率を考える その1

夏になる前は今年は冷夏か、何とかいっていたがこの頃の暑さにはぐーの音も出ないですな。自然の環境に段々順応できなくなっている吾ら人間は弱い者です。私は茄子の砂漬けを食べたくて中房川の上流に出かけました。この川は以前は人も入らぬ秘境だったがいつの間にか子供達の遊び場になっていました。地元の子供ではなく東京の子供達でした。ビールを飲みながら大人も混じって何でも有りの遊び方で遊んでいたが是非汚さぬ様にお願いしたい。
さて今日2007年8月11日の新聞に農林水産省は2006年度の食料自給率(カロリーベース)が、前年度比1ポイントマイナスの39%だったと発表されていました。食料自給率が40%割れしたのは、コメが大凶作となった1993年度の37%以来13年ぶり。政府は15年度までに自給率を45%まで上げる目標を立てているが、実現は困難さを増しており、戦略の練り直しを迫られそうだ…とありました。
自給率が低下した理由は、昨年の日照不足や台風などの天候不順で砂糖や果実、イモ類などの国内生産が落ち込んだためなどいろいろな要因はあろうが私の心配していたことが少しずつ現実化してきているのです。食糧と農業の問題は国の根幹をなす問題です。
一方国内の自給率が高いコメの消費減にも歯止めがかからず、国民一人当たりの消費量が前年度の61.4キロから61キロへと0.4キロ減ったことも大きく影響したといいます。農水省が現在の形で統計をまとめ始めた60年度には日本は79%の自給率があったが、その後の経済成長の過程で食生活が急激に欧米化しコメの消費が減り、代わりに海外からの大量の食料の輸入が増えて自給率は半減したのです。先進国で最低の水準となっているのです。次回もデータを上げてしばらく国家存亡の自給率のことを考えてみたいと思います。

■もうじき収穫の季節だ。
%E7%B1%B3%E5%8F%8E%E7%A9%AB%EF%BC%95.jpg

2007年08月12日

食糧自給率を考える その2

余り暑いせいか、昨日は不覚にも日付を間違えて失敗してしまった。結婚式の打合せをすっぽかして施主の方々に迷惑をかけてしまったのだ。本当に申しわけありませんでした。心からお詫びを申しあげます。
さて食糧自給率を考えていますが3年前の2004時点の新聞発表でもカロリーベースで40%でした。当時、実際は既に40%を切っているという話もあった位です。あれから3年たっても少しも改善されていない。先進国としては情け無い状態です。過去のデータによると1965年(昭和35ー6年)頃には自給率は何と73%、穀物は82%もあったのです。この40年間でどうしてこんなに大幅に減少したのか不思議なことなのです。全国JA中央会の資料によると世界のカロリーベースでの自給率で第1位はカナダの161%、フランス122%、アメリカは125%、小さな国のスイスでさえも61%はある。穀物の自給率は世界175カ国の内で日本は128番目、ちなみにカナダは161%、フランス、アメリカは100%、ドイツ84%、イギリス70%、と日本と比べれば遙かに高いのです。日本は先進国では最低ということになります。
日本はどうしてこんなに下がってしまったのか。海のない国で魚の自給率が少ないとか極寒の国で果物がとれないとかそれは理解できますが、我が国の様に大きな災害もなく生産の条件にあった国が40年間も農産物生産が下がり続けるということは実に異常だと思いませんか。この農業実態はアメリカの世界戦略の元に意図的に進められたのではないか…という学者や評論家は大変に多いのですが定かではありません。
ただ日本の農家をいじめ減反までして生産を制限して海外の食糧を大量(七兆数千億の巨額資金が投じられている)に輸入したり国内の小規模の農業者を廃業に追い込むが如く冷遇する今の日本は国家滅びの道に向かっているのではないかと心配してしまうのです。
■好ましい桃たち %E4%B8%B9%E9%9C%9E%E9%83%B7%E3%81%AE%E6%A1%83%EF%BC%94.jpg

2007年08月13日

食糧自給率を考える その3

今日は盆の入り、相変わらず暑い暑いの連発でした。私は仏様にと小布施町まで桃を買いに行きました。好ましい大きい桃が手に入りました。道は帰省客でごった返していました。今年もお盆が迎えられてほっとしています。
さて食糧の自給率を考えていますが、歴史をちょっとかいま見ると1961年(昭和36年)この年は池田内閣時代でガガーリン少佐が世界で始めての有人宇宙飛行に成功し日本国内では植木 等のスーダラ節がはやり映画では三船敏郎の用心棒やミュージカル映画ウエストサイドストーリーがヒットした頃、農業基本法が出来てこの時にアメリカの強い要求で農産物の輸入自由化が進められたのです。そしてバナナやレモン・葡萄・マカロニ・ハム・ベーコンなど、更に88年には牛肉も入ってきました。やがてWTO農業交渉の協定によって米まで含む食料品が本格的輸入自由化となり日本のそれまでの農業基盤を揺るがす大量の農産物の輸入も進められたのです。
1983年(昭和58年)この年はおしんがブームでした。この年に中曽根・レーガンの合意によって日米財界からなる日米諮問委員会がつくられて翌84年に日本農業の構造調整と称して日本農業は集約的な野菜栽培、果樹栽培、養豚、養鶏、花卉栽培などに力を入れて採算のとれる農業を営むことを提言し穀物類はアメリカから買う方向にすべきとする答申が出されました。
時の政府は日米間の政策協調の基に日本の農業の構造を作り直し結果的にそれまでの日本農業の基盤を変えて(破壊して)しまったのです。そしてこの頃から目に見えて日本はアメリカ追随外交になっていったのです。
■心から平和を安穏をそして父の成仏を祈るのです
%E5%B9%B3%E5%92%8C%E3%81%AE%E7%A5%88%E3%82%8A%EF%BC%92.jpg

2007年08月14日

食糧自給率を考える その4

お盆の14日、まだ一週間は暑いままだといいます。つらいですねぇ。この相変わらず暑い中を久しぶりに隣村のかみさんの両親を訪ねました。八十五才でまだまだ元気です。父は長年農業関連調査をしてきた人で1970年(37年前)からの新規の開田禁止、政府米買入限度の設定と自主流通米制度の導入、一定の転作面積の配分を柱とした米の生産調整(減反政策)を調べてきた人です。生ビールで乾杯しながら農業の昔話を聞かせてもらいました。さて食糧の自給率を考えてきましたが今日は一応最終回です。
1988年(昭和63年)この年はエイズ問題が大きく浮上して大政治問題化した年でしたが…この年の牛肉の輸入自由化は日本の家庭の肉の消費量をそれまでの3倍に高めたのです。1977年にアメリカの上院でマクガバン報告というものが栄養問題特別委員会に提出されて、食肉中心のアメリカの食事は成人病になるから野菜や果物などを中心にした食生活に切り替えるべきであると提言し、やがてその後の10年間で全米で年間1人当たりの肉の消費が10キロも減りました。率にして25%、そしてその余った肉の輸出の矛先が何と日本だったのです。(残飯の処理係みたいなものか)。
以来増えに増えて2001年で1人当たり1年間で28キロと1965年の3倍に膨れ上がりました。やがて健康だった穀物民族の日本人にも生活習慣病(成人病)が大きくはびこることになりました。私達はもともと肉を食べる民族ではないのです。時代の便利さとグルメを求める風潮と共に今度は日本人が肉のカロリーを消化できなくなりかくして今日の様に一億総半健康人社会が現出したのでした。
日本の政府は畜産などを含む日本の農家を守っていません。例えば今の農業政策の現況を見るに政府の大型農家への補助金強化、小規模弱小農家への補助金カット、農地の集団化を図り国際競争力を付ける…などと、半信半疑の農家を煽り机上の空論で日本農業を脅かして居ます。その前に農業の根本の部分で何かを見落としているようです。今や日本の農家は疲弊し農林業センサスによれば5年もすると離農する農家が全体の一割も出て居るのです。政府は国土を支えてきた日本農業の根本を見失っています。食糧、環境、国土保全、健康、情操教育などみんな包含した国家の礎たる農業を守れない、こんな事がいつまで続くのでしょうか。例えば減反政策を止めて必要な作物の生産をすれば少なくても何かの自給率は上がりましょう。私も小さな農業者ですがその位のことは解ります。何故この簡単なことが出来ないのでしようか…。十分語り尽くせませんでしたが、ひとまず終わりにします。

■農家の丹精込めて育てた美味しい梨  
%E5%8D%97%E4%BF%A1%E5%B7%9E%E6%A2%A8%E5%B9%B8%E6%B0%B4%EF%BC%91.jpg   

2007年08月15日

暑い夏は美味しい物がいっぱい

今日はお盆の十五日、毎日暑いと入っては天を仰いでいますが、これが冬になれば今度は毎日寒いといって愚痴をこぼす、しょうがないのが人間なのです。
暑い夏は良いこともあるのです。露地物のあらゆる野菜や果物が豊富に取れる時なのです。昔の人々は初めて農産物が取れるとまず神仏に供えて収穫を感謝したといいます。野良に働く人々は「初物を食べると75日長生きをする」と味わっていただいたものでした。野菜や果物には旬というものがあります。現代は世の中の進歩につれて生産の技術も向上し季節をずらして生産できる様になっていますが、この暑い時期に取れる路地物の果菜類はさすがに旬の香りが強く甘みも強く季節はずれのものとは全然違います。昔の農家は自然に従い決して無理をした生産はしませんでした。例えば西瓜にはそれなりの許容限度というのがある。もっと分かりやすく言えば、一本の苗から幾つ収穫したら本来の美しい西瓜がいただけるかということを知って栽培すれば美味しい物が頂けるのです。
青果物にはこの様に最も美味しくて香りが素晴らしい収穫の時が必ずあって、そのバランスが狂うとおかしな物しか穫れないということになります。また野菜達は自分のことを知っているのです。青果物にはその身にそなわった自然の力を見ることが出来きます。例えば自分の身を守る毒を持っていたり渋かったり酸っぱかったり外からの破壊的な攻撃から自分を守る、いわば自然な治癒力も備えているのです。
人類は自分達の口に入れるために沢山の品種改良をしました。そのことは別に考えるとして植物の基本を知っていれば青果物の旬を見極めて美味しい物がいただけるという訳です。昔の農家はそうやって幾つもの野菜作っていました。だからお百姓(沢山ものを作る人々)といったのです。
■美味しいトウモロコシ、大好きです。長野県では伊那市が大規模に生産しています  
%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%82%B7%E5%AE%9F%E3%82%8A%EF%BC%91.jpg

2007年08月16日

 水への意識 1

お盆16日、送りお盆です。お墓に供え物をして先祖の供養をしてきました。 夏が暑いのはあたりまえですが最近はぼーっとしている時が多くて考えがまとまりませんね。私は子どもの頃から暑いのは結構好きなんだけど今年は病気をしたこともあってちょっと辛いね。でも特に若い者達はしっかり夏の肌を鍛えて秋に備えて下さい。
さて夏場になるとやはり恋しいのが水、今日も畑に水をくれました。ポンプを使用して入れましたが幾ら入れてもしみ込んでしまって、如何に今年は焼けているか感じました。それにしてもかつては私達の周りにあった川はどこも美しかったものです。子供連は素潜りをして魚を捕ったりトマトを冷やして食べたり入道雲の下で子供の水遊びを謳歌したものでした。
我が信濃の国には日本の源流の8割があると言われています。信濃の国は見渡せば断然トップの山国ですがこの日本の森林の4割が(1千万ヘクタール)針葉樹林なのですね。何が問題って針葉樹は落ちた葉が腐食しにくいので腐葉土が出来にくいのです。雨となって降ってくる水達は落ちた広葉樹の何層にもなった腐葉土を通って、あるものは蓄積されあるものは浄化されてミネラルをたっぷり含み沢に流れ出てくる。これが我々の使用する上水になったり田畑を潤してくれる命の水になるのです。
しかし山に木が植わっていれば何でも良いと考えるのは間違いで、森の果たす役割を考えるとそこに植わっている木々の種類が大切になるのです。広葉樹林が良いのです。森林は保水機能を持ち崖崩れを防ぎ大気を浄化して我々に安らぎを与え生きた水を提供してくれます。水田も天然のダムですから水を保ち大きな自然被害から守ってくれているのです。これらをを考え合わせると母なる大地とはよく言ったものですね。

■ラフテングを楽しむ若者達 
%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BC%92.jpg

2007年08月17日

水への意識 2 地域への参加

今朝は朝から雲が多いぞ。いよいよ気温も下がるかな。昨日から水の話しをしています。
ここに24万キロという数字があります。何の数字かと言うと日本中に張り巡らされた水田用水路の総延長です。これは地球を34往復する距離です。全国にある網の目の様な水路が実は日本の豊かな食料を生み出しているといっても過言ではないのです。しかしこれを支えるのは大変な事です。農家は昔から川や水路を必死守ってきました。台風、豪雨、豪雪、洪水、土砂崩れ、そのたびに用水路は寸断されたり、埋まったり…その度に補修をしたりして維持管理してきました。
ある試算によると農家の負担は10アール(1反歩)あたり2800円を毎年出費していることになるといいます。このことは一般には余り知られていませんが大変な負担なのです。良くテレビ討論の中で有識者と言われている人々が田舎に税金をつぎ込みすぎるとか、非農家は水路の管理は必要ないとか冷たい事を言っていますが、その非農家が生活雑排水を川に流して汚しその水を水田に使用したり、また上水道の水源にしているのです。何と浅はかな論調かと情けなくなります。
最近は農家も段々年を取りおまけに農業従事者が減って水路の管理が段々辛くなってきています。そこで水路を多面的に活用してその地域や住民の共有財産にして住民みんなで管理したらどうか…そんな話も出てきました。喜ばしいことです。
しかし先ほどの有識者のように「モズの銭勘定」という言葉があって、これは飲み食いした後は勘定は他人払い…という無責任なリスクを背負わない人が増えてきました。これらの人々には共有財産に銭を使う…なんて所詮「モズの銭勘定」でしかないのですね。介護をみんなで…そんな呼び掛けも聞きますが農地も水路もみんなで責任を負担をし合わなければいけない…そんな時代がきていることを私達は考えるべきです。自分一人だけで生きているような顔をしている「自己虫」が多くなったことは実に悲しいことですね。地域に交わらない、リスクも払わない…、しかし消防や水路など地域に世話になる権利だけは主張する人々。ここにも亡国の芽があるのです。

■水は私達の宝です
%E6%B0%B4%EF%BC%96.jpg

2007年08月18日

ご飯は泣いている 1

8/18新聞によると熱中症で18人亡くなっているそうです。この暑さに私は5度目の夏風邪です。詰まり前の風邪が治りきらないのです。暑すぎて体力の消耗が激しいのですね。皆さんも気を付けて下さい。
さて今日はお米のお話しです。我々は当たり前の様にご飯をいただいていますが、そもそも稲というものは日本に自生していたものではありません。中国の雲南地方、インドのアッサム地方または東南アジアの湿地帯に自生していたものです。では日本にどこから伝わったのか…様々な議論がありますが揚子江下流の稲が朝鮮を経て伝わったとする説が有力です。佐賀県唐津市の菜畑遺跡から見つかった炭化した米は紀元前350年前のものと言われていますから今から約2300年前には既に日本でも稲が作られていたということになります。そしてその後約300年かけて日本列島に広がったものです。
さて最近のご飯の意識調査によると「米は日本人の主食としてふさわしい」と考えている人はほぼ1OO%、「栄養に富んでいて健康食だという人」は7O%~8O%もいるのです。この様に素晴らしいという意識を持っているのに「米をもっと食べようという人」は56%に落ち「米中心の食事は時間がかかるからご飯よりファーストフードやパン食にする」という人は全体約半分近い45%になります。やはり日本食への意識の衰退だと思います。
米食というのは我々日本人の必要なカロリーの35%前後をまかない副食物と上手に食べ合わせる素晴らしい健康食なのですですが前述の如く国民1人あたりの消費量は随分低いのです。ピークの1962年(昭和37年)には118.3キログラム食べていたのが1981年(平成3年)で70キログラム、2001年(平成13年)には64キログラムまで落ちてしまいました。かつては農家の主たる生産物だった米の占める割合は現在は食べ物全体の25%にまで落ちて日本の背骨たる米食が大ピンチなのです。

■御飯は日本食の原点 %E7%B1%B3%E5%8F%8E%E7%A9%AB%EF%BC%97.jpg

2007年08月19日

ご飯は泣いている 2

8月20日、今夏5回目の夏風邪を引いたらしい。詰まり以前の風邪が完治していないのだ。この暑さの中で体力が回復せず、こりゃ長期戦になりそうです。
さてご飯の話ですが、現在日本は米は完全に自給できるのに、世界の貿易交渉WTOでミニマムアクセス(無条件で買わせられる不平等な約束)が課せられて77万トンも余分に海外米を買わされているのです。そうでなくても我が国は米の消費が減り日本食が狂い始めている中で、肉類や油脂類を輸入して食べている訳ですが、ちなみに昭和30~40年代は肉は1年間に1人あたり約9キロの消費だったのが今では3倍以上の28-30キロ以上も食べているのです。油脂類も2.4倍に増えているのです。これじゃ日本中皆で生活習慣病になろうって言っている様なものです。今や日本の主食から外されつつあるご飯は泣いているのです。
農林水産省の関連機関、日本農業土木研究所の2000年の調査では日本人の必要なエネルギーと現在輸入されている食料から摂取しているエネルギーの差を計算すると膨大な過剰エネルギーになるといいます。それが年間約720億キロカロリー以上だといいますが見当もつきません。ただこれは世界の飢えている人々の1日最小限欲しい平均エネルギー2000カロリーで換算すると約10万人の人々を飢えから救える数字なのだそうです。
人口でみると世界の2%しかない日本が世界食糧の28%も輸入している現実、そして国内ではそれらを含めた食料の約40%近いものが捨てられている現実を見ていると我が国は地球を滅ぼしかねない程の過剰な食料輸入国、そして浪費無責任国といわれても反論が出来ません。

■にぎり飯は日本の文化食だ

%E5%8F%8E%E7%A9%AB%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%B1%B3%EF%BC%92.jpg

2007年08月21日

郵政民営化のこと 1

8/21、相変わらず暑いですね。そして相変わらず体の調子が悪くてね。暑さには大部慣れてきたつもりでも内面ではついて行けていない。やはり爺になってしまったなー。ここしばらく忍耐ですな。
さて歴史的参議院選挙が終わって一ヶ月過ぎようとしています。この間、郵政公社からパンフが届きました。10月からいよいよ郵政民営化になるってことですね。つまりその目的は、現在国家で運営している郵政三事業を解体して国家管理の枠を外し民間会社にして郵便貯金、簡保合わせて340兆円もの巨額な資金が、今まで国の赤字を埋めたり特殊法人や公的部門に流れていた、つまり必要性の薄い事業へ無駄に使われてきた金の流れの構造を大改革するというものらしいですね。
確かに良いことですが、以前から郵政資金の運用には沢山の問題点が指摘されていましたね。でもその資金の出所を改革する、民営化する、といって簡単にしかもこれですべてが解決されるのでしょうか。短絡的過ぎませんか。多くの人達には今までその郵政の構造そのものさえも知らされずにきたのです。これからだって良く解らぬまま進められていくのではないかな、ここが心配です。
私は個人的には郵政民営化についてはその目的からすれば意味も解らぬ事もありませんがしかし進め方に於いてよく解らぬことが多すぎますね。何故今この時期に性急に改革するのか、例え経営体力のあるうちだからといっても、もう少し時間をかけて議論すべきではなかったか、第一何をどの様にするのか、その結果全国の郵便事業はどうなるのか、郵便局の存続はあるのか、サービスは低下しないか、また340兆円の郵貯簡保の民営化は一面に置いては民間経済を活性化させると入っていますが国内金融のバランスを欠くことはないのか、米国始め外国資本がどの様にねらっているのか、一方で米国の国債の買い増しを迫られてはいないか、など国民には知りたい事が何もが説明されていませんね。
先の参議院選挙のどさくさでこの話は下火になっていましたが、密かに進められていたのですね。一部の者だけがわかっている状態で進められているのは宜しくないしまた国民を無視すると世の中荒れますよ。それに各種の特殊法人の資金の流れや不良債権の究明など何処まで解明改善されたのでしょうか、殆ど闇の中でしょう。一説によると道路公団の借金が40兆円、その他の特殊法人の隠れ借金が100兆円、これらはすべて返済の見込みはないといわれています。先ずはここのところを全て明らかにしたその後での民営化でも遅くはなかったと私は思うのです。

■いつも見慣れた昔からのポストさん
%E9%83%B5%E4%BE%BF%EF%BC%91.jpg

2007年08月22日

郵政民営化のこと 2

今日は風が吹いてあの辛い暑さから少しだけ解放されました。夜になって土砂降りのにわか雨がありました。畑の野菜は少しは息をついたでしょうか。
さて郵政民営化の事を考えていますが…郵便行政も時代の流れから経営改善も限界があるし新たな経営が模索される時代が来ていると思います。かつての国鉄の様に破綻してから民営化するより黒字の今、民営化した方が国民の税金も投入されなくて済むから負担もなく利便性も増すことでしょう。だが壊れた堤防を修復しない内は水は流せません。やはり国の財政支出をしっかり見直してからでしょう。
また郵政公務員を28万人をリストラし民間にするといいますがこの人々の給料は郵政事業から賄われている訳で今までも国家の税負担を強いてきた訳ではありません。何故に早急に事を運ぶのか、ほかに何かがあるのかという大きな疑念をまだ持っています。3年前に政府が決めた現在の公社でしばらく様子を見ながらでも良いのではありませんか。世論の一部には郵政民営化を渋る考え方は、天下りなど一部の利権構造の悪の温床を温存するものだといいます。これも郵政民営化前の国のとり組むべき数々の懸案を考えると議論にはならないと思います。
今回の参議院逆転選挙の後、直ぐにも改革を迫られている年金を始めとする特殊法人の統廃合健全化、更に公務員制度改革、毎年1兆円規模でふくれあがる医療費負担と介護問題そして少子化問題、そして教育問題はどの様に進められているのでしょうか。子供を成人させるまでに最低1300万円は掛かるこの負担と生活とのバランスをどう考えるか、また正社員の稼ぐ給料の3分の1しか収入のないアルバイト、パート層、職を持たないニート族との所得格差の問題や政府税制調査会の打ち出したサラリーマン増税、新たな消費税導入の問題、また靖国参拝問題や60年間の戦後の歴史認識を迫る中国、韓国、そして拉致問題に始まり核廃棄や国交回復が出来るか否かの北朝鮮の問題、アジア外交の根幹問題、そして憲法9条の改正問題や自衛隊の位地付、テロ対策特別措置法の延長問題など素人が見ても大変なのに、今日まで何も進展はありません…。私達の国です。よくよく見守っていきましょう。すっきりした秋空を期待したいものです。

■自衛隊艦船の銃口はどこへ向いているのか
%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%EF%BC%91.jpg

2007年08月28日

自治体や常会による募金や寄付金の強制徴収は違法です

秋風が吹き始め朝晩はぐんと涼しくなりました。遠くで祭り太鼓の練習の音が聞こえます。さてこの季節になるといつも疑問が吹き出すのです。あの赤い羽根の強制募金のことです。 各家に割り当てが、それもなかば強制的に来るといった募金など聞いたことがありません。募金は本来自由な心で福祉に協力させて頂くといったものではありませんでしたか。この間大阪でこの事を訴えた事件があり見事な判決が出ました。その内容は次の通りです。
赤い羽根共同募金などを自治会費に上乗せして強制的に徴収するのは違法だとして滋賀県甲賀市の住民5人が地元自治会を相手取り決議無効の確認などを求めた訴訟の控訴審判決が8/24に大阪高裁でありました。大谷裁判長は「決議は思想信条の自由を侵害し、公序良俗に反する」と判断、原告の請求を棄却した大津地裁の一審を取り消し逆転判決を言い渡したのです。
甲賀市の希望ヶ丘自治会は赤い羽根の募金や日本赤十字社への寄付金、祭典費用などを自治会費に上乗せして徴収することを総会で決議し、これに対して疑問と不審と理不尽を感じた一部の心ある住民達は「募金は個人の思想信条の自由に基づく、自由意志により行われるものではないか」とこの強制徴収行為の取り消しを求めて訴訟を起こしたのです。判決では「一律に自治会で徴収することは事実上の強制で社会的な許容限度を超えている」と強く指摘し「募金に対する任意の意志決定の機会を奪うもの」として違法と認定されました。
「赤い羽根の募金」は昨年度は全国で220億円も集まりその中味は各自治体が集めた強制的な個別各戸割り募金が7割、街頭募金は1割に満たない2パーセントだそうです。募金が各戸に割り当てなんて税金と同じということでしょうか、この疑問は全国の至る所の自治体でも町内会でも常会でも、皆今まで持ってきた疑問です。ただ村八分にされたり土地の役員にいじめられるのが怖くてなかなか疑問を提案できませんでした。今回は堂々と判例で示してくれたことで全国各地で寄附のあり方、自治のあり方が大きく問われることでしょう。
厚生労働省も「寄付行為はあくまで自発的なもので強制にならぬように注意して下さい」と指導しています。

■この羽根は一体どの位の数の鳥からもらうのだろう

%E3%81%82%E3%81%8B%E3%81%84%E3%81%AF%E3%81%AD%EF%BC%93.jpg

2007年08月30日

妊産婦、たらい回しの悲劇

涼しくなりました。日中でも30度が切れる日が多くなり体が楽になりました。さて中秋の名月や皆既月食の楽しい話題の花が家族の中で咲いていたのに何とも痛ましい事故が起きました。
奈良県橿原(かしはら)市に住む36才の母親が腹痛を訴えて救急車に収容されるも9ヶ所の病院をたらい回しされて拒否されて10ヶ所目の病院へ行く途中に交通事故に遭い流産してしまいました。奈良県の中和広域消防本部が病院を打診しましたが最初に打診した近くの県立医大病院は「手術中」理由に受け入れを拒否(その後言い訳)、他の救急医療機関でも受け入れ可能な病院は一つも無かったということです。救急隊は大阪府内にも手当たり次第連絡しましたが結局、奈良、大阪の9病院に断られ10ヶ所目の高槻市の高附病院が受け入れることになりました。この間通報から1時間35分経過していました。
この後更に救急車が交通事故に遭い結局妊娠6ヶ月の胎児は願い空しく流産してしまいました。全くひどい話しですね。政府や自治体は小子化問題を解決するとか何とかいったってこうした末端の妊婦の受け入れも出来ない日本の官僚的病院や医師達、そして受け入れシステムがこう不備では女性は子供をもうけることが怖くて出来ません。本当に幻滅です。
奈良県では昨年も分娩中に意識不明になった女性が19の医療機関からたらい回しされてついには亡くなってしまった事件があったばかりです。
この種の受け入れ拒否事件は報道されていないだけで日本全国の病院では日常化しているといいます。医療は仁術なんてとうに死語になりました。市場主義社会の元に儲け主義の医療機関が増えて末端にいる人々はお金がないと良い医療が受けられなくなるのでしょうか。

■この子達がこの先の日本を支えていくのに… %E2%98%85%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%80%80%E5%A4%A7%E5%BF%97%E9%83%8E%EF%BC%99%E3%80%80%E3%80%80%EF%BC%92%EF%BC%8F%EF%BC%95%E3%80%80%E9%9B%AA.jpg

About 2007年08月

2007年08月にブログ「堀 六平のやませみ便り」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のバックナンバーは2007年07月です。

次のアーカイブは2007年09月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページバックナンバーページも見てください。