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日本人の誇りまで捨てる食べもの廃棄

我ら日本人は美食家で飽食人種だ。何しろ世界の美食のほとんどは日本で食べられるのだからすごいという他はない。それも全ての料理が大変に美味しい。ところが問題がある。
日本は飽食の上、食べ残して捨ててしまうのも世界一なのだ。東京の銀座当たりでは毎夜どっとでる廃棄食料にカラスが群がって始末に負えない有様だ。見渡せば世界には飢えた人々が沢山いるのに我々日本人はこのままでよいのか。特に今の若い者達は食に対する興味も危機感も全くない…と余の先輩方は嘆く。
京都大学健康保健センターの高月 紘教授は京都市内の50世帯の3日分の生ゴミを分析した。調べてみると総重量の11%が買ったまま手つかず、38%が食べ残し、中味はすぐ食べられる調理済のものと包丁など手を加えなくても料理できるものばかり。中にはまだ賞味期限内のものもある。先生は食生活が大きく歪んでいると指摘する。
日本人はやたらと冷蔵庫を過信して買い置きをして捨てていく。ちなみに全国農業組合中央会の2001年当時のデータによると野菜が捨てられる割合は全体の32%だ。果物は18%、加工品が15%、魚介類が約10%、調理をして食べ残して捨てられるもの18%とひどい有様だ。パーティーなどでは高額な会費を出してほとんど捨てて帰るという光景を見る。何時頃からこんな事になっているのか、こんな大人達の食に対する行いが、そのまま子供達に受け継がれると大変なことになるぞ。
京都大学の高月 紘教授は更に子供達にこんな指導をしている。「君たちは…いただきまーす…っていえるかな?」ほとんどか自身なさそうに下を向く。食べ物を生産している現場や実感できる体験を持っていないしまた親からも教わっていないから誰に感謝するのか解らないのだ。まして調理済みのものは誰が作ったか尚更解らない。先生は続けて「1粒のお米を残したとすれば0.02グラムだよ。もしも日本中で残したら全部で2600キログラムにもなるよ。お母さんが買うお米5キロの袋にしたら520袋だよ…」と食べ残しを目に見える形で語る。
ところで1998年の調べだが松本市の給食センターが33の小、中学校から毎日1トンの食べ残しがでていると発表した。日頃からのアンバランスな飽食と子供達のダイエット志向が根強く子供達は意識して食べ残してしまう。これは毎日お金をかけて調理してもお金に換算して10万円以上捨てていることになる。年間に200日稼働したとしても2000万円が捨てられることになる。そればかりではない。食事誘発生体反応といって御飯をよく噛みものをよく味わって味覚を刺激すると脳の交感神経が活発になり健康になる。ここのところが解ってもらえない。子供達には一生懸命作ってくれた食材を一生懸命調理したものをしっかりと食べて欲しいと先生はいう。
ほんの一つの例を話したが政府が毎年買う7兆数千億円もの外国からの食料輸入は果たして正しいのか…疑問は残る。社会を変えるにはまずわが国の台所の小さな積み重ねからだと思うが。
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2007年07月26日 08:06に投稿されたエントリーのページです。

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