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大いに問題有り、クローン牛肉の商品化

梅雨が明けたのか良くわからぬが暑い、暑気払いとしゃれ込みたい。生ビールと焼き肉は如何。焼き肉は美味いがこんな報告を聞けばちょっと尻込みしてしまう。  
さて厚生労働省の研究チームが1999年度から国内外の体細胞クローン牛の生育状況や死亡率、繁殖機能など調査し2OO3年5月11日迄に食品として「安全性が高い」と、食品安全委員会に安全性評価を諮問した。しかしクローンは死亡率が高いなどの不安定要素もあるので慎重な配慮が必要とも付記してあった。これを受けた農水省は研究報告で安全性が確認されたとして早速消費者や畜産流通関係者の意見を聞き、牛肉の出荷など今後の対応を決めると発表した。あれから5年、話はどうなっているのか。今ではそれらの牛も出荷されているかもしれない。 
おーい、大丈夫かーい。ちょっとこんな牛肉は食べられんと思うぞ。そもそもクローン牛は牛の皮膚や筋肉から同じ牛を作り出す技術で1998年に世界で初めて日本で誕生した。これは英国の体細胞クローン羊「ドリー」が誕生して2年後のことだ。この技術は皮膚や筋肉から同じ牛を無限に作り出す事が出来て家畜の改良には有効な手段とされている。また生産性や品質の向上という効果も予想できる。また乳量が多く肉質がよいものが多数生産できる。現状では乳や肉を売っても採算性は低いが優秀な雄の種牛が出来れば高い種付け料金も緩和できて大いに貢献できる。そのほかに医療や希少動物の保護再生の手段としても有効だ…とそれまで期待を持って論じられてきた。 
しかしここからが大切だ。日本での体細胞クローン牛は2003年2月現在40の試験機関で336頭生まれているが、死産や病気で早死にするものが5割と以上に高いことをあまり公表していない。
卵子から核を抜き取って、コピーしたい牛の体細胞を入れる「受精卵クローン技術」というのがある。受精後発生初期の胚(精子と卵子が受精した受精卵)が、その後細胞分裂を続けていく初期の段階の細胞を用いる方法で、この場合細胞は分化して目や皮膚などが出来る。正常なクローン牛を誕生させるにはこの分化した細胞の総ての遺伝子がどんな役割の細胞にでも代われるということ(つまり正常な細胞になること)が最も大切なのだ。ところが現在の段階ではこの技術がまだ確立されておらず余りにも死産が多いのだ。 
まだ問題がある。体細胞クローン牛は通常の2倍近い体重(アメリカでは2003年4月1日にクローン技術で生まれた絶滅危惧種のジャワ野牛が通常の1.6倍もの体重があり自力で立ち上がることが出来ず安楽死させられた…)で生まれてくる場合が多く、この原因も解ってはいない。またうまく生まれても老化が早いことや寿命が短いこと、病気に弱いことなど問題が多発しておりこの原因も現在分かっていないし、余りにも問題が多すぎるのだ。 
一時話題をさらったイギリスのクローン羊「ドリー」も、肺に進行性の病気をかかえて6才で安楽死させられている。ドリーには他にも以前から関節炎などの老化現象もでていたという。欧米では倫理的な反発が強く、すべてに強引なアメリカでさえも現在は体細胞クローンの家畜が食品や飼料として流通しない様に、厳しい措置をとっているのだ。まだこんな状況なのに我が日本では商品として流通させようということは性急すぎないか、いやもう商品として動いているかもしれない。我々消費者としては納得できる筈がないではないか。 
将来のクローン技術の可能性には希望を持ちたいが反面、実験室で動物を作り出して食べるなどと、考えるとやはり気味が悪いと思うのは私だけか。日本では新しい技術がでてくると大きく報道されるが、失敗したり成果がおもわしくないとほとんど情報は閉ざされる。クローンに関する総ての情報が公開されないと消費者が安心ということにはならないと思う。如何に諸君! 
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2007年07月25日 08:02に投稿されたエントリーのページです。

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