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日本のハーブ ミョウガを食べる

今日は地物のミョウガを頂いた。私の場合ミョウガがあれば酒も御飯もどんどん進む。世の中にはミョウガは香りが強いと嫌がる人もいるがこのミョウガは夏の旬の味なのである。ミョウガには夏物と秋物があって昔からどこの家でも作られていた野菜だ。ミョウガの花は黄色でその花の咲く頃きざんで頂くと一段と食が進む。
仏教の説話には…お釈迦様の弟子の中に「すり(しゅり)はんどく」という弟子がいて、これがなかなかお経(お釈迦様の話を理解できない)を覚えられなくて自分の名前さえ忘れたという位の人であった。三年かかってやっと十四文字の経を理解したという。しかし大変にまじめな良い心がけの人で毎日毎晩欠かさずにお釈迦様の庵の庭の掃除をしたり献身的にお仕えした。やがて年を取って亡くなる時にお釈迦様から今度生まれてくる時は必ず仏になると記別(保証みたいなもの)を頂いて幸せそうに笑う様になくなっていった。ある時そのお墓の上に一つの若芽が生えてきた。これが後になって美味しい食べ物として食される様になったミョウガだった。お墓の上に生えた妙な芽はそれが余りにも美味しいので人々は物事を皆忘れてしまう位だと口々に賞賛し妙な芽「ミョウガ」と呼び珍重した…。と説かれている。
ミョウガには頭が悪くなる成分や忘れる成分はないが不眠症には民間薬として用いられている。ミョウガはミョウガ科の多年草で花芽の部分を食べるが香辛料として薬味や汁の具や刺身のつま、漬け物と幅広く食されている。生のまま生醤油で頂くのも美味しい。また胃腸を強くしたり精力を増す効果がある。入浴剤に使うと湯冷めをせずリュウマチ、肩こり腰痛、冷え性に大いに効果ある。生の葉や茎を陰干し乾燥して保存しておくと一年中使える。殺菌作用があるので食中毒や伝染病の予防にもなる。刺身のつまなどに使用するのはその為で生のままが効果が大きい。
ミョウガは原産は熱帯アジアであるがこれを食するのは世界中で日本だけといわれている。八世紀の「正倉院文書」や十世紀の「延喜式」にも記述がある。大変古い日本のハーブだが日本だけといわれるのも刺身を食べる習慣があることや薫りや味が日本人に会っているものと思われる。ちなみにミョウガとショウガは古くは雌雄に見立てて名付けられたものらしく色の区別の漢字からきているという説もある。 長野県では下伊那の園原地方に名産地があり主として京都の懐石料亭に納められている。川柳に「ミョウガ売り銭を忘れて笑われる」とか落語にも宿に泊まった客が財布を忘れる様に主がミョウガを沢山くれたがその客は財布を忘れずに宿の支払いを忘れていってしまったなんて笑い話もある。日本の農家では健康の為に頂くミョウガ。私は大好きだ。
■これがミョウガの芽と花

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2007年07月20日 09:43に投稿されたエントリーのページです。

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