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土用の丑の日の本当の意味

人は何が何でも梅雨明け宣言が出ないと夏じゃないと思っているが今は紛れもない夏。確かに今年の夏はたいふうがきたり地震が来たり異常な夏だが。それでも巷では土用の丑の日のウナギの宣伝が始まっている。
今年の土用の丑の日は七月三十日だ。土用の丑の日は元々どの様な意味があるか。物の本によると七月二十日(二十二日という説もある)から八月八日(立秋)までの二十日間(十八日間)のことをいう。土用…土とは人々の夏の生活の目安の期間で農家の人々にとっては古来から天気の流れや今年の収穫の見込み、それ以外の人々にとっても世の中の流れを予測する時期として定着してきた。また用とは必要なこと、つまりはしっかり生きる為に時を見定める時期であるという意味なのだ。土用の初日を太郎、二日目を次郎、三日目を三郎といってこの3日間に雨が降るとこの秋は雨が多いとされて農家の人々は対策を考えた。また土用の三郎に蛙が鳴くと霜や雪の来るのが遅れるといい、川端に住む人々にとっては川霧が立つと霜が早くなるとか、土用の入りから3日間天気が続くと豊作を予感させ、土用の三郎にミンミンゼミが鳴くと大豊作になるということになっている。これらは長い間に農家が経験したいわば統計学的な気象データなのだ。
春起しから夏野菜がとれ始めるまで酷使してきた体を休めながら、一息ついて世の中を見渡していたのが土用なのだ。元々の農業は日本の背骨だったから農業無くしては国の発展は考えられなかった。たまたま今年は参議院選挙の結果を見ながら世の中を考える年になっている。
さて吾われの父母の時代までは自然と話が出来ていて土用の丑の日の意味がよく解っていたが現代はいつの間にか精のつくものを食べて暑い夏を乗り切ろうという食べ物のことばかり言われている。しかし土用の意味がわかるとウナギもまたひと味というところだ。江戸の時代に平賀源内が「本日丑の日」と看板を出させた話は有名だが丑の日の「う」とウナギの「ウ」の語呂をあわせたというところで当時の農業や栄養学とは関係がなかった様だ。

ところでウナギは何も夏ばかりではない。実はビタミンAの少ない冬場の方が体にもっと役に立つ事をご存知か。長野県岡谷市では冬の土用の丑の日に「うなぎ」を食べているところもある。冬のウナギの方が脂がのって美味しいのだ。私は色々な産地を食べ比べてみたが中国ウナギは身が堅く食感覚が会わない。そこへいくと国産のウナギは柔らかくて本当に美味しい。
余談だがギリシャの哲学者アリストテレスがウナギは泥の中から生まれ命を育むと真剣に論じていたという話もあるくらい体に良いことは古代から知られていた。ウナギはビタミンAが豊富で脂肪の中のエイコサペンタエン酸が動脈硬化を予防してくれる。何故山椒の粉をかけるかというとこれはウナギの脂肪の酸化を防いでいるのだ。うなぎは緑黄色野菜と一緒にいただくとなお最高だ。
■写真はこの季節最高の味土用うなぎ
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2007年07月19日 16:29に投稿されたエントリーのページです。

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